ヤエヤマヒメウツギがしげしげ~

ヤエヤマヒメウツギがしげしげ~です。

日記

30代独身男性の悩みとは

こんにちは~ヤエヤマヒメウツギがしげしげの日記です。 知人の30代独身男性が、友達から女性を紹介してもらうことになったそうです。 よかったじゃん、と言うと「実はそれが悩みなんです…」とのこと。もしかしたら、という予感はありましたが、聞いてみると…

その人が奥さんとなりまして

「だからその…付き合ってくれないかな」「えっ…」 「もちろん君が今、付き合ってる人がいなければの話だけど」「そんな急に…困ります」 「じゃ、京子さんの次の休みの日になにか、食べに行きませんか?」「…はい」 京子さんにお付き合いしている人はなく、ふ…

本気で心配してくれた看護婦さん3

福田さんは素直に言いました。 「君みたいな人のことを本当の白衣の天使って言うんだろうな」「からかわないで」 「からかってなんかいないよ、ほんとに感謝してる」「私はただ、看護婦として当然のことをしたまでです。感謝ならこれまで何度も心配して迷惑…

本気で心配してくれた看護婦さん2

その人が京子さん(仮名)でした。 「煙草また吸ったわね、婦長さんに聞いたわよ」「もう放っといてくれませんか、京子さん」 「ダメ。肺の病気なのに煙草なんか吸ったらよくないってこと、わかってるでしょ」「いいんですよ、もう…」 「何がいいんですか!…

本気で心配してくれた看護婦さん

いまはお孫さんも何人かいる福田さんの思い出話を聞きました。いまからもう50年以上も昔のお話です。 当時、20代の若さで福田さんは入院生活をしていました。胸を患っていて、医師の診断で「再起不能」と言われたこともあって、希望も持てず、すさんだ心で毎…

お母さんと息子4

正人さんは夜遅く帰ったり、バイクに乗ったりしては喧嘩して両親を泣かせたものでした。そんなある日のことです。 「正人、もう12時よ。何してたのッ?」「うるせえなぁ」 「ち、ちょっとあんた怪我してるじゃない、額から血が出てるわよ」「バイクで転ん…

お母さんと息子3

「そんな口きくのやめなさい、正人ッ」 「悪かったな、どうせあんたらの子供じゃねえからな」「いつまでもすねるなんて、いい加減にしなさいッ!」 ここでお母さんお決まりのビンタです。 「痛えじゃねえかよッ」「お母さんがいったい何したって言うの?」 …

お母さんと息子2

「なんでいままで黙ってたんだよ、養子だってこと」「いつかわかるときまではと思ってね…」 「なんだか、裏切られたような気分だよ」「正人…」 それはまったくの本心ではなかったのです。でも、その時、何もかもが信じられなくなったのも事実でした。 いろん…

お母さんと息子1

自分の親が実の親じゃなかったと知ったとき。人はどんな悲しい思いをするのでしょうか。私のまわりにも養子の関係の親子がいます。 やっぱり子どものころはしらされず、よけいなだれかがそれを知らせてしまうんですよね。でも、そこにはだれも立ち入ることは…

六本木で時計が4

そんなある日のこと。佳代子さんが息をきらせて帰ってきました。 「お父さん、お父さん!」「何だよ、うるさいなあ」 「見つかったのよ、時計がッ!」「時計って?お前の時計が?!」 「そうよ。ほらッ!」「お、よかったなぁ。佳代子!じゃ、盗まれたんじゃ…

六本木で時計が3

「トモちゃんは何て言ってんだよ?」「たぶん、その店には何人かの外国人の人たちがいたから、彼らじゃないかって」 「ほら見ろ、そんなとこ行くからだよ!」「でも、みんな留学生みたいだったし、店の人とも知り合いみたいで、へんな感じじゃなかったんだも…

六本木で時計が2

ドン、とテーブルを叩いて怒るお父さん。 「どこだッ?どこで盗まれたんだッ?」「六本木のショットバー」 「な、なんだ。そのチョットバーってのは?」「ショットバーだよ。お父さん、いったことないの?」 「ああ、ショットバーね。ショットのバーだろ」「…

六本木で時計が1

「この店じゃなきゃダメなのか、佳代子(仮名)?」「ここがオシャレなのよ、お父さん!」 「うわっ、けっこう高いじゃないかよ。おい、こっちの棚がいいんじゃないの?」「ダメダメ、奥の棚を見るの!ここまできてこまかいこと言わないの!買ってくれるんで…