ヤエヤマヒメウツギがしげしげ~

ヤエヤマヒメウツギがしげしげ~です。

30代独身男性の悩みとは

こんにちは~ヤエヤマヒメウツギがしげしげの日記です。


知人の30代独身男性が、友達から女性を紹介してもらうことになったそうです。


よかったじゃん、と言うと「実はそれが悩みなんです…」とのこと。もしかしたら、という予感はありましたが、聞いてみるとやっぱり。


彼、若ハゲなんですね。でも、明るいし話のノリもいいし、ふだんは「ちょっとだけ頭がキテます、○○です」なんて自分で笑いにもっていきます。


実際にはちょっとだけでなく、かなりなんですが(笑)。彼もやっぱり気にしてたんですね。本人はそれで相手の女性に会うのはどうかと躊躇しているわけです。


もちろん、若ハゲというのはもう相手の女性には伝わっているそうなんですが、実際に会ってみたらどんな反応をされるのかが心配というわけです。


そんなことでふたりでいろいろ話したんですが、結論は「相手の気持ちを尊重して、イヤだと言われたらそのときはそのときでいいんじゃないか」ということになりました。


それから、シャンプーのやりかたの話になったんですが、彼は朝晩2回洗髪しているというんですね。で、頭皮もゴシゴシとマッサージしたり、叩いたりしているとのことでした。


大丈夫かなあと思ったので、私がちがうやりかたをしていることを教えました。たとえばこちら「ハゲ 怖い 対策」にあるように、以下の点は注意しないといけないんですね。


・シャンプーは1日1回
・シャンプー剤は手で泡立てておいて、泡を3箇所くらいに分けて洗う
・シャンプー剤が残っていると頭皮に悪影響を与えるのですすぎは充分に


すると、彼は「全然まちがったことをしていました…」と呆然。

 

まだ30代後半なんだし、もしかしたら、やりかたを変えるだけで変わるかもしれないよ、と励ましておきました。


なにを隠そう、私だって薄毛なのですが、これをやるようになっただけでも格段に抜け毛が減りましたから、効果あると思いますよ。


よかったら、参考にしてみてくださいね~。

 

 

 

その人が奥さんとなりまして

「だからその…付き合ってくれないかな」
「えっ…」


「もちろん君が今、付き合ってる人がいなければの話だけど」
「そんな急に…困ります」


「じゃ、京子さんの次の休みの日になにか、食べに行きませんか?」
「…はい」


京子さんにお付き合いしている人はなく、ふたりはそのままおつきあいすることになりました。そして、結婚。マンション住まいをはじめました。


ところが、また数年後、福田さんの悪いクセがまたはじまってしまったのです。


「ねえ、ベランダがタバコ臭かったわよ。あなたまさか、またはじめたんじゃないでしょうね」
「ち、ちがうよ。たぶん、となりの部屋だろ?」


ところが、そのうちにベランダに携帯灰皿が置いてあるのを京子さんが発見してしまいました。


「これどういうことなのよ?」
「あっ…ごめん…どうしてもその…」


「もういい、やめた」
「ちょっと待ってくれ、悪かった、離婚だけは…」


「えっ、そうじゃなくてもう世話をやかないから勝手にしなさいってこと。でも、近所から苦情がこないように、ちゃんと対策をとってよ」
「わかった……でも、ほんとにいいのか」


「どうせやめる気ないくせに」
「いや、その…」


考えてみれば、煙草が縁で結ばれた夫婦。いまは福田さんもアイコスに変えて、まわりに気を使いながら吸っているそうです。

 

 

 

本気で心配してくれた看護婦さん3

福田さんは素直に言いました。


「君みたいな人のことを本当の白衣の天使って言うんだろうな」
「からかわないで」


「からかってなんかいないよ、ほんとに感謝してる」
「私はただ、看護婦として当然のことをしたまでです。感謝ならこれまで何度も心配して迷惑をかけた婦長さんたちにしてください」


「うん、それはよくわかってる」
「さ、熱を計りましょうね」


「あの、何かお礼をしたいんだけど」
「とんでもない。その気持ちだけ、いただいておきます」


「……いや、あの」
「えっ?」
「いえ、なんでもないです」


福田さんはいつしか、京子さんのことが女性として気になるようになってきました。でも、入院中はなかなか自分の気持ちを伝えられずに、退院の日を迎えました。


最後に京子さんに病院のロビーまで来てもらいました。


「ホントにどうもありがとう」
「いいえ」


「君のお陰だよ」
「そんなことないわ」


「もう会えなくなるのかと思うと、何だか淋しくてさ…」
「そんなこと言って、また入院なんかしないでくださいよ。もうタバコはダメですよ」


「わかってます。もう吸いません。で、これからもその…」
「何ですか?」


「会えないかなあ、と思って」
「ムリですよ、福田さんだって仕事があるでしょうし、私もまだがんばらなくちゃ」

 

 

 

本気で心配してくれた看護婦さん2

その人が京子さん(仮名)でした。


「煙草また吸ったわね、婦長さんに聞いたわよ」
「もう放っといてくれませんか、京子さん」


「ダメ。肺の病気なのに煙草なんか吸ったらよくないってこと、わかってるでしょ」
「いいんですよ、もう…」


「何がいいんですか!そんな弱気じゃ、治る病気も治りませんよ」
「俺はどうせ再起不能で死ぬんだよ」


「福田さん!」
「…うるさいなあ」
「私は何と言われても言い続けますからね。それが看護婦としての役目ですから」


こんな具合に、彼女は熱心に福田さんの面倒を見てくれました。福田さんはその姿に胸を打たれるようになりました。


そして、煙草をやめようと決意したのです。


「あれ、今日はタバコのニオイがしませんね、福田さん」
「今日は禁煙中なんだ」


「へえ、すごいじゃないですか」
「療養に専念することにしたよ。京子さんが怖いからね」
「フフフ」


笑って受け流す京子さん。その後、福田さんは月日の経過とともに、すっかりタバコをやめることができました。すると、食事もおいしく感じられるようになりました。


「よかったわ、やめてくれて。体の具合、だいぶよくなったでしょ?」
「ああ、君にもずいぶん迷惑かけちゃったね…ごめん」
「いいえ」

 

 

 

本気で心配してくれた看護婦さん

いまはお孫さんも何人かいる福田さんの思い出話を聞きました。いまからもう50年以上も昔のお話です。

 

当時、20代の若さで福田さんは入院生活をしていました。胸を患っていて、医師の診断で「再起不能」と言われたこともあって、希望も持てず、すさんだ心で毎日を送っていました。


今では考えられませんが、病院の規則を破ってベッドで好きな煙草をスパスパ…。当然、婦長さんの目にとまり、怒鳴られました。


「なにやってるの、福田さん!あなたタバコ吸っちゃいけないって言われてるでしょ!それにほかの患者さんもいるのよ!その人達まであなたは危険にさらしているのよ!いい加減にしなさい!」


それはもうヒステリックに怒られたそうです。当然のことですね(笑)。


「なんだよ、俺ばっかり目の敵にしやがって…」


ひねくれていた彼はますます反発して、煙草をやめようとしませんでした。そんな彼に呆れたのか、諦めたのか、もうどうにでもなれと匙を投げたのか。


婦長さんもほかの看護婦さんも、しばらくすると何も言わなくなったそうです。ちなみに、昔は看護師さんじゃなくて看護婦さんと呼ばれていましたね。


そんななかでもただ一人だけ、彼にタバコをやめるよう、熱心に言い続けた看護婦さんがいました。

 

 

 

 

 

お母さんと息子4

正人さんは夜遅く帰ったり、バイクに乗ったりしては喧嘩して両親を泣かせたものでした。そんなある日のことです。

 

「正人、もう12時よ。何してたのッ?」
「うるせえなぁ」


「ち、ちょっとあんた怪我してるじゃない、額から血が出てるわよ」
「バイクで転んだんだよ」


「またケンカね」
「うるせえな」


「正人、お願いだからヤケを起こさないで。あんた、そんな子じゃなかったでしょッ?」
「フン、どうせ俺は養子だからな」


「あんた養子、養子ってね、そんなに養子が嫌だったらさっさと出て行けばいいじゃないのッ!さ、出て行きなさいよッ!そんな勇気も持てないの」
「さ、さわるんじゃねえよッ!」
「あッ!」


思わず、お母さんを突き飛ばしてしまった正人さんでした。


「チッ、おもしろくねえや」
「どこ行くのッ?」


「バイクに決まってんだろ」
「お母さんの顔見て、ちゃんとしゃべりなさいッ」
「うるせえんだよッ」


自分の気持ちを自分で抑えることができなかったあの頃。でも、お母さんは、そんな正人さんを決して見捨てはしませんでした。


それからもかわらず、やさしい母親であり続けてくれたために、だんだん正人さんはもとの素直な自分にもどることができたのでした。


お母さんはやがて認知症を患い、亡くなりました。そのあとを追うようにお父さんもまた病気でなくなりました。


今、正人さんは2児の親となり子育てや家庭をつくる大変さに躍起になっています。

 

子供を苦労して育てた両親の凄さとありがたさをしみじみと感じている日々を送っています。

 

 

 

 

お母さんと息子3

「そんな口きくのやめなさい、正人ッ」

「悪かったな、どうせあんたらの子供じゃねえからな」
「いつまでもすねるなんて、いい加減にしなさいッ!」


ここでお母さんお決まりのビンタです。


「痛えじゃねえかよッ」
「お母さんがいったい何したって言うの?」


「チッ…母親ぶって偉そうなんだよッ」
「正人…お母さんは」
「泣き落としはもうたくさんだよッ」


正人さんは両親をまったく受け入れませんでした。あるときは静かに黙っていたお父さんと、言い合いになりました。


「いつまでそんなこと言ってるんだ!おまえはオレたちの子どもなんだよ。血なんかつながっていなくたって、オレたちが選んだ子どもなんだ、それのどこが不満なんだ!」


「勝手に決めるんじゃねえ。あんたに選ばれなくたって、オレの人生なんてどうだってよかったんだ。だって、そうだ、オレがジャマだったんだ。だからほんとの親がオレを捨てたんだろ。オレは捨てられたんだよ。それでいいよ。拾ってやったみたいな顔するんじゃねえよ」
「正人!」


お父さんと取っ組み合いのケンカにもなりました。そして、思わずお父さんと組んだとき、お父さんの力のなさに一瞬、正人さんはなんだか無性に悲しくなったのだとか。


それからも、勉強は手につかないままでした。